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乙種第4類危険物取扱者試験の学習ガイド|出題科目と演習つき対策

乙種第4類は、引火性液体である第4類の危険物を対象に選ぶ乙種の試験です。本ガイドでは、公式サイトで確認できる試験形式・科目別問題数・合格基準・受験資格を整理し、消防法別表第1に基づく第4類の品名と引火点の境界を表でまとめます。さらに、架空の数値を使った指定数量の倍数計算と引火点分類のオリジナル演習2題を、解答と導出つきで用意しました。

Updated September 202615 min readStudy GuideKikenbutsu Exam
Simon Campbell

Simon Campbell

Kikenbutsu Exam Editorial Team

乙種第4類危険物取扱者試験は、マークシート方式の筆記試験で実技はありません。免除なしの乙種は35問(法令15問、基礎的な物理学及び基礎的な化学10問、危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法10問)、試験時間2時間、合格基準は科目ごとに60%以上です。受験資格は不要です。学習は第4類の品名と引火点の境界、指定数量の倍数計算の手順を軸に進めると、法令・物化・性消の3科目が接続します。

この試験が評価する資格と対象範囲

危険物取扱者試験は危険物の貯蔵・取扱いに関する知識を測る筆記試験で、消防試験研究センターが全国で実施します。乙種第4類は、乙種のうち引火性液体である第4類を対象として選ぶ試験です。

危険物取扱者試験は、一般財団法人消防試験研究センターが中央試験センター(東京)と各道府県支部で実施しています。危険物取扱者免状には甲種、乙種、丙種の3種類があり、甲種と乙種は危険物の取扱作業とその立ち会いができます。丙種は乙種第4類のうち指定された危険物に限り、取扱作業のみができる資格です。

乙種では、免状の対象となる類を1つ選んで受験します。第4類を選ぶのが乙種第4類で、対象はガソリン、アルコール類、灯油、軽油、重油、動植物油類などの引火性液体です。消防法上、第4類は引火点250度未満の引火性のある液体とされています。

このガイドでは、試験形式と科目構成、合格基準、第4類の品名と引火点の境界を整理したうえで、オリジナル演習2題で判断の手順を練習します。手続や日程は支部ごとに異なるため、最新の運営情報は必ず公式サイトで確認してください。

出典: 危険物取扱者試験|一般財団法人消防試験研究センター — ホーム(試験の実施、甲乙丙の種類、受験申請、手数料、当日の持参品); 試験の方法|危険物取扱者試験|一般財団法人消防試験研究センター — 試験の方法(形式・時間・手数料・合格基準・合格発表); 「危険物」とは?|法令|総務省消防庁 — 類別の性質(第四類 引火性液体)

受験資格と申し込みの流れ

乙種と丙種には受験資格がなく、どなたでも受験できます。申請は電子申請が可能で、試験手数料は乙種5,300円(非課税)です。

乙種と丙種には受験資格がありません。甲種のみ、化学に関する学科の卒業や15単位以上の修得など一定の資格が必要で、証明書類の添付を求められます。乙種第4類を受けたい方にとって、この条件は関係ありません。

申し込みはパソコンやスマートフォンからの電子申請が可能で、書面(受験願書)による申請も行われています。案内では、令和10年度からは電子申請が原則となる予定とされています。試験は現住所や勤務地にかかわらず、全国どこの会場でも受験できますが、日程と受付期間は支部ごとに異なるため、受験地を決めてから公式の試験日程一覧を確認してください。

申請時の注意点として、同一試験日で電子申請と書面申請を重複させること、同じ種類の試験を2回以上受けること、同一試験日に違う種類の試験を受けることは認められていません。試験手数料は乙種5,300円(非課税)で、一度払い込むと返金されません。合格発表は支部別に受験番号が公示され、受験者には郵便ハガキで合否が通知されます。

出典: 危険物取扱者試験|一般財団法人消防試験研究センター — ホーム(試験の実施、甲乙丙の種類、受験申請、手数料、当日の持参品); 試験の方法|危険物取扱者試験|一般財団法人消防試験研究センター — 試験の方法(形式・時間・手数料・合格基準・合格発表); 受験資格|危険物取扱者試験|一般財団法人消防試験研究センター — 乙種・丙種は受験資格なし、甲種の受験資格

試験形式・問題数・合格基準

試験は5肢択一式のマークシート方式で、実技試験はありません。免除なしの乙種は35問・2時間で、合格基準は科目ごとに60%以上です。

試験方法はマーク・カードを使う筆記試験で、甲種と乙種は5肢択一式です。実技試験はありません。試験時間は乙種が2時間で、科目の一部が免除される場合は免除される問題数に応じて短縮されます。

免除なしの乙種は35問で、科目ごとの問題数は次の表のとおりです。第4類を選んで受験する場合、3科目目の「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」は第4類の危険物が出題範囲になります。

合格基準は、試験科目ごとの成績がそれぞれ60%以上であることです。免除を受けた科目は対象外になります。なお、模試や過去問の得点は学習の到達度を測る目安であり、本番の結果を約束するものではありません。

一部免除の制度もあります。たとえば、乙種危険物取扱者免状を持つ方が別の類を受験する場合や、火薬類の免状を持つ場合には、条件に応じて科目の全部または一部が免除されます。免除の適用は免状や類の組合せで変わるため、該当の可能性がある方は公式の免除表で確認してください。

試験科目問題数
危険物に関する法令15問
基礎的な物理学及び基礎的な化学10問
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(第4類)10問

出典: 試験科目及び問題数|危険物取扱者試験|一般財団法人消防試験研究センター — 試験科目及び問題数、一部免除; 試験の方法|危険物取扱者試験|一般財団法人消防試験研究センター — 試験の方法(形式・時間・手数料・合格基準・合格発表)

科目別の出題内容と学習の軸

3科目それぞれで問われるトピックは、公式が公開する過去問から確認できます。法令は制度と手続、基礎物化は燃焼と物性の用語と計算、性消は第4類の品目の性状と消火剤の適否です。

公式サイトは過去に出題された問題を科目別に公開しており、出題トピックの範囲をつかむ最初の資料になります。以下は公開問題から見える各科目の学習軸です。個々の設問の再掲は避け、範囲の確認に使ってください。

法令(15問)では、法別表第1による第4類の品名判定を起点に、貯蔵所ごとの取り扱える危険物、指定数量の倍数の計算式、保安距離、製造所の位置・構造・設備の基準、設置や変更の手続、定期点検と記録、危険物保安監督者の選任、移動タンク貯蔵所の移送、運搬容器の表示などが現れます。法別表の品名と性質は消防法の別表で確認できます。

基礎的な物理学及び基礎的な化学(10問)では、燃焼の3要素と燃焼の定義、引火点・発火点・沸点などの用語の区別、消火剤(二酸化炭素、窒素、ハロゲン化物など)の効果、自然発火の機構、静電気、燃焼熱と生成熱の計算、単体と化合物の区別、官能基、状態変化などが範囲になります。

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(10問)では、ガソリン、アセトン、キシレン、グリセリン、アセトアルデヒドなど第4類の代表的な品目の性状や、貯蔵・取扱いの注意事項、品目と消火剤の適否の組合せが問われます。たとえば公開問題では、ガソリンの火災に棒状の水を注ぐ方法が妥当でない組合せとして扱われています。

  • 法令:法別表の品名と性質、貯蔵所の種類ごとの基準、指定数量の倍数、手続の流れ
  • 基礎物化:燃焼の3要素、引火点などの用語、消火剤の効果、燃焼熱・生成熱の計算
  • 性消:第4類の代表品目の性状、貯蔵・取扱いの注意、消火剤の適否

出典: 消防法|危険物確認試験や危険物の運搬について::総務省消防庁 — 別表第一 第四類(品名と備考の引火点区分); 乙種第4類 過去に出題された問題(消防試験研究センター) — 出題トピック、指定数量の倍数の計算式、解答一覧

第4類の品名と引火点の境界を整理する

第4類の品名の多くは引火点の数値で区分されます。境界の値を表の形で押さえると、品名判定の問題で読み違えが減ります。

消防法別表第1は第4類の品名を、特殊引火物、第1〜第4石油類、アルコール類、動植物油類に分けて定義しています。石油類は引火点の数値帯で区分され、たとえば第1石油類は引火点21度未満(アセトン、ガソリンなど)、第2石油類は21度以上70度未満(灯油、軽油など)です。

整理の際は、数値帯で決まらない品名にも注意が必要です。アルコール類は炭素数1から3の飽和一価アルコールと定義され、動植物油類は動物や植物から抽出したもので引火点が250度未満のものに限られます。また、塗料類などは組成等を勘案して省令で定めるものが除かれます。この表は暗記のチェックシートとして使い、品名と引火点を行き来して確認できる状態を目指してください。

用語の定義も併せて押さえます。引火点とは、可燃性液体から発生する蒸気に口火(着火源)を近づけたときに引火する液体の最低温度です。発火点や沸点と混同しやすいため、用語ごとに「何の温度か」を言い分けられるようにしておくと、用語の選択問題と分類問題の両方に対応できます。

品名区分の考え方(別表の備考による)代表例
特殊引火物発火点100度以下、または引火点−20度以下かつ沸点40度以下ジエチルエーテル、二硫化炭素
第1石油類引火点21度未満アセトン、ガソリン
アルコール類炭素数1〜3の飽和一価アルコール(変性アルコールを含む)メタノール、エタノール
第2石油類引火点21度以上70度未満(塗料類等は省令で除外)灯油、軽油
第3石油類引火点70度以上200度未満重油、クレオソート油
第4石油類引火点200度以上250度未満ギヤー油、シリンダー油
動植物油類動植物から抽出したもので引火点250度未満―(別表には代表例の記載なし)

出典: 「危険物」とは?|法令|総務省消防庁 — 類別の性質(第四類 引火性液体); 消防法|危険物確認試験や危険物の運搬について::総務省消防庁 — 別表第一 第四類(品名と備考の引火点区分); 乙種第4類 過去に出題された問題(消防試験研究センター) — 出題トピック、指定数量の倍数の計算式、解答一覧

演習① 指定数量の倍数を求める

品名の異なる危険物を同一場所で貯蔵する場合、各品目の貯蔵量をその品目の指定数量で割り、結果を合計して倍数を求めます。

指定数量は品目ごとに定められる量の基準で、貯蔵や取扱いの規制の水準を分ける分岐点になります。品名の異なる危険物を同一場所で貯蔵する場合の倍数は、各品目の貯蔵量をその指定数量で割って合計する式で求めます。この式は公式の公開問題でも正解として扱われています。なお、品目ごとの指定数量の実際の値は本ガイドの資料では確認できないため、演習では学習用に仮に設定した値を使います。実際の数値は現行法令で必ず確認してください。

演習

ある場所で、第4類の液体X(指定数量を学習用に仮に100Lとする)を400L、液体Y(同500L)を1,000L、液体Z(同1,000L)を1,500L、同一場所で貯蔵することにしました。この貯蔵量の指定数量の倍数を求めてください。

解答と解説

7.5倍

手順は3つです。(1) 品目ごとに貯蔵量と指定数量を対応させる:Xは400L÷100L、Yは1,000L÷500L、Zは1,500L÷1,000L。(2) それぞれ割り算する:4倍、2倍、1.5倍。(3) 合計する:4+2+1.5=7.5倍。よくある誤りは、貯蔵量同士を先に足してから一つの指定数量で割る方法ですが、品目ごとに指定数量が異なるため成り立ちません。倍数が求まると、それ以降の基準や手続の判断につなげられます。ここでは実際の火災対応や貯蔵作業の手順を示すものではなく、紙上の計算練習です。

出典: 乙種第4類 過去に出題された問題(消防試験研究センター) — 出題トピック、指定数量の倍数の計算式、解答一覧

演習② 引火点による石油類の分類

引火点の数値を第1〜第4石油類の境界(21度、70度、200度、250度)に当てはめて分類します。境界そのものは次の類に属する点に注意してください。

石油類の品名判定は、引火点の数値帯の読み違えがそのまま誤答につながる典型的な設問です。この演習では、政令・省令の品目や組成による除外規定(塗料類など)は考慮しないものとし、引火点のみで判定します。前提を自分で設定して解く癖を付けると、本番でも「どの条件で問われているか」を見落としにくくなります。

演習

次の5つの液体について、引火点のみに基づいて第1〜第4石油類に分類してください(政令・省令の除外規定は考慮しないものとします)。A:引火点−15度、B:引火点20度、C:引火点65度、D:引火点150度、E:引火点240度。

解答と解説

A=第1石油類、B=第1石油類、C=第2石油類、D=第3石油類、E=第4石油類

第1石油類は引火点21度未満、第2石油類は21度以上70度未満、第3石油類は70度以上200度未満、第4石油類は200度以上250度未満です。A(−15度)とB(20度)はどちらも21度未満なので第1石油類で、Bは21度に近くても境界未満である点が論点です。C(65度)は21度以上70度未満で第2石油類、D(150度)は第3石油類、E(240度)は200度以上250度未満なので第4石油類です。250度以上は第4類の品名に当てはまらず、また、同じ引火点でも動植物由来の抽出物であれば動植物油類の要件が別途問われる点も、本問の前提の外側として知っておくとよいでしょう。

出典: 消防法|危険物確認試験や危険物の運搬について::総務省消防庁 — 別表第一 第四類(品名と備考の引火点区分)

過去問の使い方と当日までの確認

公式サイトの過去問PDFで範囲と思考の型を確認し、当日は受験票と指定された文具を持参します。電卓やスマートフォンは使用できません。

公式サイトは過去に出題された問題をPDFで公開しています(掲載分は令和7年度以前の出題で、令和8年6月更新と案内されています)。公開の目的は習得すべき知識・技能の目安を示すこととされており、設問の内容に関する問い合わせには応じられないと明記されています。二次利用にも制限があるため、学習目的の範囲で活用してください。

試験当日は、写真を貼付した受験票、鉛筆またはシャープペンシル(いずれもHBまたはB)、消しゴムの持参が必須です。テンプレート等の定規類、電卓、スマートフォン、携帯電話、スマートウォッチその他の機器の使用はできません。会場への往復は公共交通機関を利用するよう案内されています。

直前の確認事項を減らすため、次の一歩を早めに済ませておくと安心です。

  • 公式の試験日程一覧で、受験予定の支部の日程と受付期間を確認する
  • 電子申請の利用を検討し、受験票のダウンロード手順を確認しておく
  • 公式過去問PDFで3科目それぞれの設問の型を確認する
  • 本サイトの無料演習で、倍数計算と分類の手順を繰り返し練習する

出典: 危険物取扱者試験|一般財団法人消防試験研究センター — ホーム(試験の実施、甲乙丙の種類、受験申請、手数料、当日の持参品); 過去に出題された問題|危険物取扱者試験|一般財団法人消防試験研究センター — 公開問題の目的と利用条件

出典

事実確認済み:

次のステップ

FAQ

Frequently Asked Questions

Practical answers to help you apply the guidance for 乙種第4類危険物取扱者試験.

乙種第4類と丙種は何が違いますか。
乙種第4類は第4類の危険物を対象とする乙種で、危険物の取扱作業とその立ち会いができます。丙種は乙種第4類のうち指定された危険物に限り、取扱作業のみができる資格です。試験形式も異なり、丙種は4肢択一で、免除なしの場合は25問・1時間15分です。
他の資格を持っていますが、科目免除は受けられますか。
乙種危険物取扱者免状を持つ方が別の類を受験する場合や、火薬類の免状を持つ場合など、条件に当てはまると一部免除があります。免除される科目と問題数は資格や類の組合せで変わるため、公式の免除表で自身の該当を確認してください。
模試で全科目60%を超えていれば安心ですか。
本番の合格基準は、試験科目ごとの成績がそれぞれ60%以上であることです(免除科目は対象外)。ただし、模試や自作演習の得点は学習の到達度を測る目安であり、本番の結果を約束するものではありません。弱点の科目に学習時間を再配分する材料として使ってください。
申し込みはどうすればよいですか。
電子申請が可能で、現在は書面(受験願書)による申請も行われています。案内では令和10年度から電子申請が原則となる予定とされています。日程と受付期間は支部ごとに異なるため、まず受験予定の支部の試験情報を公式サイトで確認してください。

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